私にとっての大人(の医者)は乳腺専門医になったとき
今週のお題「大人になったなと感じるとき」
徒然日記
18歳で大学に入って卒業まで6年。
途中で成人式は迎えたけど、自立していたわけでもなし、一人前とは程遠く成人と言われても少し情けない気がしていました。
小学校の同級生の中には、すし屋を継いでお客さんの前に立っている子もいるのに…それに引き換え、まだまだな自分。
医師国家試験に合格しても一人で何もできず、やっと一人前になれた、頑張ってきた、これからだ…と思えたのは卒後7年目、乳腺専門医になれた時です。
まだ乳専門医試験が開始されて数年しかたっておらず、また私は幸いにもずっとストレートに来たため、試験会場では明らかに年齢が上で経験年数が違う先生方に囲まれて試験を受けたことを覚えています。
私にとっては手術件数や、論文などの必要条件をなんとかこなし、背伸びをして手を伸ばしてなんとかつかんだ資格でした。
面接試験の最後で面接官の先生から
「君のような女医さんが試験を受けに来るのはあと10年ぐらいあとだと思っていた。
これから(後輩の)女医さんの教育をしていく立場になると思うけど頑張ってほしい。」
とコメントを頂いたことをはっきりと覚えています。
すでに31歳でしたが…。
コロナで仕事と家庭の両立が難しくなり大学病院を離れ、今は乳がん検診をメインにアルバイト生活をしています。
やっと三姫ももうすぐ小学校に上がるので、今までの経験や患者さんから教わってきたことを生かすべく、少しずつ復帰の準備をしています。
もうしばらくしたらまた乳がん治療の現場に戻ろうと思っています。