研修医のあるある ~先生、〇〇病室、いますよ。~

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今週のお題「怖い話」

 

医者の研修制度が変わってからもう10年以上たちますが、私が研修医だった20年前は卒後すぐの医者はたいていどこかの大学の医局に所属していました。

 大学からの給料はコンビニバイトより安いと言われ、私も救命処置ができてと死亡診断書を自分で書くようになった時には外科医局と関連のある病院で当直(夜勤)バイトをして生活費を稼いでいました。

 

まだペイペイの新米医師が関連病院に当直にいくと、年増の看護師さんたちがいろいろアドバイスをくれてありがたかったです。

この患者さんは前回の発作の時、この薬を使って落ち着きましたetc。

その病院は建物も古くて、入院している患者は高齢者が多く、当直中によくお見送り(死亡確認)をしていました。

だんだん当直を重ねて看護師さんたちと仲良くなると、ある時、看護師Aさんが”わたし、霊感があって○○室いますよ。”と教えてくれたんです。

そのあとから当直中、○○室で患者さんに呼ばれても、一人で行けなくなって、さらに看護婦さん頼みになっていました。

 

数年、研修を積んで外科医としてある程度手術ができるようになり、外科の医局から短期契約でその病院に常勤医として赴任しました。

よく面倒見てくれた看護師Aさんに”先生立派になったわね~”と相手も私のことを覚えてくれていたので、”霊感の強いAさんですね。これからよろしくお願いします。”と言ったら…。

”???”

からかわれていた事に、初めて気が付きました。

研修医あるあるです。