一姫が選んだ本「えっちゃんのせんそう」

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文溪堂えっちゃんのせんそう 表表紙から

今週のお題「読書感想文」

今年の一姫の読書感想文「えっちゃんのせんそう」

 

今の小学生たちは夏休みの読書感想文は必須の宿題では無いようです。でも読書感想文を書く子たちは、1つだけでなくいくつか書いている子どもたちが多いようです。

一姫は今年、「マリと子犬の物語」の他に、「えっちゃんのせんそう」について書いていました。

一姫になんでその本を選んだの?と聞いてみましたが、戦争で起こったことを知りたかったから…と。このお話とは別に夏休み明けからの3年生の国語の教科書には戦争で命を落とした女の子の話が載っていました。

 

えっちゃんのせんそうのあらすじ~

中国ハルビン終戦を迎えた、日本人移民のえっちゃんのお話です。日本人の立場が第二次世界大戦の前後で大きく変わったことを当時、中国にいた小さなえっちゃんは身をもって体験します。戦後すぐに父がシベリアに短期間ですが抑留されたこと、中国で戦後立場が弱くなって帰国する日本人たちは食料に困り生活環境が悪くなったこと、そんなときに現地でコレラが流行したこと、帰国の船の上で友だちのたっちゃんが死んでしまったこと、そしてお墓に埋葬されることなく海にそのまま葬られたこと。そのような悲しい事実が幼いえっちゃんの目を通して描かれています。

 

我が家では今年、2月の連休に広島への家族旅行を計画していました。

これから何のために勉強するのか?これから何のために知識を身に着けるのか?

もちろん中学受験が直近の目標にはなります。でも、自分の意見をしっかり持つために知識を得ることの大切さ、日常の平和や命の大切さを、戦争の悲惨さを通して少しでも感じてくれればと思っていました。

結局、国内でのコロナの感染が散見され始め、電車での移動となる為、残念ながら広島行きは中止しました。

一姫も二姫も私が伝えたかったことをそれぞれ少しずつ理解してきているようで、理解を深めるために一姫はこの本を選んだようでした。

コロナ渦で戦後の体験を伝えたり、聞いたりする機会が減ってしまったという報道を耳にします。

現在、私は、残念ながら医師として身につけたことを生かすことができていませんが、せめて3人の子供たちに命の大切さがわかる人になってほしいと思っています。